『おくりびと』
「おくりびと」を鑑賞。
「汚らわしい、触らないで!」
今まで一緒に生活していた人(夫)に向かっていきなり言ってしまうか? 少しぎこちなくも感じるが、日本では死人やそれを連想するもの、いわゆる「穢れ」に対し忌み嫌う風習は土着的に存在するものでしょう。
その意味で、広末の演じる主人公(小林)の妻は、この演技で「非差別の職業」をよく表し、それ故に夫の職業を理解する事の難しさを伝えています。
「死ぬ事は、門をくぐる事」
死という誰も避けては通れない出来事を通し、この映画は友人や夫婦の関係、そして親子の関係が「絆」として、「門」を通るために用意されている、いや、日々の出来事さえも「門」を通る人生の一歩一歩に過ぎず、死から生へと受け継ぎ、バトンタッチは行われているんだと感じさせてくれます。
邦画らしい美しい映像と、音楽(チェロ)がいっそう物語に引きつけてくれます。良い映画でした。
『ダークナイト』
「ダークナイト」を鑑賞。
150分以上もある作品を見るには、なかなか気軽に見に行くって気持ちになりませんが、大好きなバットマンシリーズ、見逃すわけには行かないので映画館に足を運びました。
バットマンシリーズの良さは、ゴッサムシティの排他的で暴力的で、でも人々の生活も平行してある世界感。その中にあるバットマンの正義と相対する悪の存在が、明確にそのダークな世界に競合しているところにあると思います。
本作は、そのダークな世界感をいっそう剥き出しにして、悪役のジョーカー(ヒース・レジャー)をどうしようもなく悪な存在にして、主役のバットマンよりも映画の軸に置いています。
正義と悪、コインの裏表みたいな一体でもろく不安定な関係も、もしも完成された正義や絶対的な悪がこの世にあったとしても、結局はエゴを捨て人を信じ愛する事ができるか?を僕らに問いかけてくる作品でした。
ヒース・レジャーさんのジョーカー最高でした。若い才能の喪失は悔やまれます。
『スピード・レーサー』
「スピード・レーサー」を鑑賞。
水曜日はレディースデーで、いつもは自由席設定のこの映画館も、この日は指定席の日。それは分かります。でもレイトショーで僕を入れて3人しか観客が居なくて、しかも僕のすぐ隣の席におっちゃんが居るって、どんな指定席の決め方? そう、僕が「真ん中が良い」って言いましたけど、言ってくれれば良いのに「この席をご用意しますが如何でしょう?」って、他の人がどこに座ってるかが分かる劇場の人が、頭の悪いスタッフのいる九州某県のシネコンです。
さて、そんなやるせない気分を吹っ飛ばしてくれるこの映画、そう原作は「マッハGoGoGo」です、少し調べると1967年から原作の放送が始まっているので、その年生まれの僕は再放送組なんでしょうね。それでも懐かしく子供のころ夢中で見た記憶があります。
実写版で、スピード感は200%あり、色の使い方(原色がキレイ)、話しの軽さ(わかり易さ)など、見ていて楽しい映画です。
まぁ、それでもこの暑い時期に涼しい環境で時間をつぶす方法を探してる人向きな映画かな?(ごめんなさい)

















